【いまさら聞けない】Cookieとは?身近な例で簡単にわかりやすく解説

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Webサイトを開くたびに表示される「Cookie(クッキー)を受け入れる」というポップアップ。正直、よくわからないまま、なんとなく「同意する」を毎回クリックしていませんか?

Cookieとは、お菓子のことじゃないのは分かるけど…一体何者?」

「許可して、個人情報が抜き取られたりしない?」

そんな風に、いまさら人には聞きにくい疑問や、漠然とした不安を感じている人は、実はとても多いんです。

でも、ご安心ください!この記事では、そんなあなたのモヤモヤを解消するために、Cookieとは何か、その正体と仕組みを、IT初心者でも絶対に理解できる、超身近な例えを使ってわかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはCookieの正体をしっかり理解し、なぜサイトがあなたのことを「覚えていてくれる」のか、そして、しつこい広告が表示される裏側まで、友達に簡単に説明できるようになっているはずです。

Cookieとは「Webサイト用の名札(ネームタグ)」である!

結論から言います。Cookieとは、あなたがWebサイトを訪れた際に、あなたのブラウザに一時的に保存される、小さなテキストファイルのことです。

これだけだとピンと来ませんよね。そこで、もっとわかりやすくするために、Cookieを「大規模イベントで配られる、あなたのための『名札』または『整理券』」だと想像してみてください。

Cookieの仕組みを「学園祭」でイメージしよう

あなたが大規模な大学の学園祭に初めて遊びに来たとします。

  1. 最初の訪問(名札なし) あなたは受付(Webサイト)に行きます。受付のスタッフ(サーバー)は、あなたの顔を知らないので「はじめまして!」と挨拶します。
  2. 名札をもらう(Cookieが発行される) スタッフは、あなたを識別するために、番号が書かれた名札を渡して「次回からこれを付けてきてくださいね」と言います。あなたはその名札(Cookie)を受け取り、ポケット(ブラウザ)にしまいます。
  3. 再訪問(名札あり) 翌日、あなたが再び学園祭を訪れると、スタッフはあなたの名札を見て、「あ、123番さん!昨日もいらっしゃいましたね!」と、あなたのことを思い出してくれます。

Cookieの基本的な役割は、まさにこの「名札」と同じ。Webサイト側が、訪問してくれたあなたを識別するための、ごく小さな目印なのです。

【重要】Cookieはプログラムでもウイルスでもない!

ここで絶対に知っておいてほしいのは、Cookieはただのテキストファイルだということです。それ自体がプログラムとして動いたり、あなたのPCの中のファイルを勝手に見たりすることはできません。

「名札(Cookie)」があるから便利なこと

この名札があるおかげで、私たちのインターネット体験は非常に快適になっています。

  • ログイン状態の維持: 一度ログインしたSNSや通販サイトに、毎回IDとパスワードを打ち込まずに済むのは、ブラウザに保存された「ログイン済み」という情報が書かれた名札(Cookie)のおかげです。
  • ショッピングカートの中身の記憶: 通販サイトで商品をカートに入れたままサイトを閉じても、後日訪れたときに商品が残っているのも、Cookieが「この人は〇〇をカートに入れていましたよ」と覚えていてくれるからです。
  • 言語設定などの保存: 海外のサイトで一度「日本語」表示を選ぶと、次回以降も日本語で表示されるのも、Cookieの便利な機能の一つです。

実は2種類ある!知らないと怖い「1stパーティ」と「3rdパーティ」の違い

便利なCookieですが、実は2つの種類があることを知っておく必要があります。これが、プライバシー問題などを理解する上で非常に重要です。先ほどの「学園祭」の例えで继续説明します。

1stパーティCookie = 学園祭の実行委員会が配る「公式の名札」

これは、あなたが訪れている学園祭の主催者(今あなたが見ているWebサイト)が発行する、ごく普通の「名札」です。ログイン情報を記憶したり、カートの中身を保持したりといった、サイトの利便性を高めるために使われます。これは、基本的にユーザーにとって有益で安全なCookieです。

3rdパーティCookie = 会場にいる無関係の業者が配る「追跡用のシール」

あなたが学園祭の模擬店を楽しんでいると、突然、学園祭とは無関係の旅行代理店の人がやってきて、「このシール、記念にどうぞ!」と、あなたの名札に小さなシールを貼っていったとします。

その後、あなたが就職活動の合同説明会に行くと、会場にいた同じ旅行代理店の人があなたのシールを見つけ、「あ、学園祭にもいらっしゃいましたね!卒業旅行に興味ありませんか?」と声をかけてきました。

これが、3rdパーティCookieの仕組みです。 今あなたが見ているサイトとは関係のない、第三者(主に広告配信会社など)が発行するCookieで、サイトを横断してあなたの行動を追跡するために使われます。

一度スニーカーのサイトを見た後に、ニュースサイトやSNSで、そのスニーカーの広告が追いかけてくるのは、この3rdパーティCookieの仕業なのです。


「Cookieを許可しますか?」にどう答える?賢い付き合い方

では、あの煩わしいポップアップに、私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。

なぜポップアップが表示されるの?

EUのGDPR(一般データ保護規則)などの個人情報保護に関する法律が世界的に厳しくなり、「ユーザーの情報を追跡する可能性のあるCookieを使う場合は、本人の同意を得なさい」と定められたためです。

大学生のためのCookieとの付き合い方 3ステップ

  1. STEP1:基本的には「許可」でOK 信頼できる一般的なサイトであれば、利便性が大きく向上するため、1stパーティCookieを含めて許可しても大きな問題はありません。許可しないと、ログインが必要なサービスなどが使えなくなることもあります。
  2. STEP2:「すべて同意」の前に「カスタマイズ」を覗いてみよう これが最も賢い選択です。「すべて同意する」の横にある「設定」「カスタマイズ」「オプション」といったボタンを押してみてください。 多くの場合、「必須Cookie」「パフォーマンスCookie」「ターゲティング広告Cookie」のように、Cookieの種類を選んで許可・拒否できるようになっています。ここで、広告目的の3rdパーティCookieだけをオフにする、という選択ができるのです。
  3. STEP3:定期的にブラウザのCookieを削除する スマホやPCのブラウザの設定画面から、いつでもCookieを削除(クリア)することができます。溜まった追跡情報をリセットできるので、プライバシーが気になる人は、数ヶ月に一度など、定期的に削除するのも良い習慣です。ただし、すべてのサイトからログアウトされるので、その点だけ注意してください。

まとめ

今回は、「いまさら聞けない」Cookieとは何か、その正体と仕組みをわかりやすく解説しました。

  • Cookieとは、Webサイトがあなたを識別するための小さな「名札(テキストファイル)」のこと。
  • サイトの利便性を高める「1stパーティ」と、広告などで行動を追跡する「3rdパーティ」の2種類がある。
  • ポップアップでは、思考停止で「同意」せず、「カスタマイズ」から中身を確認する癖をつけよう。

Cookieは、インターネットを便利にする素晴らしい技術ですが、その仕組みを知らないままだと、無意識のうちに自分のプライバシー情報を様々な企業に提供してしまっている可能性もあります。

新学期が始まり、情報をインプットする機会も増えるこの時期。 次に「Cookieを受け入れる」のポップアップが表示されたら、すぐに「同意」を押さずに、一度「カスタマイズ」ボタンを押して、どんな選択肢があるのかを覗いてみてください。

その小さな行動が、あなたを賢いインターネットユーザーへと成長させる、大きな一歩になるはずです。

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