IT業界とは?文系でもわかる職種・仕事内容まとめ

「IT業界って、最近よく聞くけど…結局何をしているところ?」

「プログラミングとか、理系のイメージが強くて難しそう」

「文系出身の自分でも、本当に活躍できるんだろうか…」

大学でのキャリア相談や、社会人になってからの将来設計で、そんな風に悩んでいませんか?

こんにちは。大学生のためのIT活用ラボへようこそ。

大丈夫です。この記事を読めば、ぼんやりとしていた「IT業界とは何か」という疑問がスッキリ解消されます。

さらに、文系出身者やIT未経験者でも「自分にもできるかも!」と自信が持てる具体的な職種や仕事内容、そしてキャリアの築き方がわかります。

結論から言うと、IT業界とは「情報技術(IT)を使って、世の中の『面倒くさい』や『不便』を解決する業界」のこと。 そして、その「解決」には、プログラミング以外にもたくさんの仕事があり、あなたの強みを活かせる場所が必ずあります。

この記事が、あなたのキャリアの可能性を広げる「最初の一歩」になれば嬉しいです。

【たとえ話】IT業界とは「巨大な文化祭」のようなもの

「IT業界とは」と聞くと、多くの人が「パソコンに向かって難しいコードを打つ人たち」を想像するかもしれません。 でも、実際はもっと多様です。

わかりやすく、大学の「文化祭」にたとえてみましょう。 一つの文化祭を成功させるためには、色々な役割の人が必要ですよね。IT業界もまったく同じです。

文化祭の「実行委員(インフラ整備)」:ITインフラエンジニア

文化祭当日、いきなり「模擬店を出そう!」と言っても無理ですよね。 まずは、テントを立てる場所を確保し、電気や水道(インフラ)を整備し、お客さんが安全に通れる導線を作る「実行委員」が必要です。

IT業界で言えば、これが「インフラエンジニア」や「ネットワークエンジニア」です。 Webサービスが24時間365日、私たちがスマホでいつでも見られるように、土台となるサーバー(土地)やネットワーク(道路)を整備・保守する、縁の下の力持ちです。

文化祭の「企画・設計」:SE(システムエンジニア)やPM

場所ができたら、次は「どんな出し物(システム)を作るか」を決めます。 「お客さんは何を求めている?」「お化け屋敷にしよう」「予算は?」「何人で、いつまでに作る?」 こうした企画全体を考え、設計図を描くのが「企画・設計」担当です。

これが「SE(システムエンジニア)」や「PM(プロジェクトマネージャー)」の仕事。 お客様(クライアント)から「こんなアプリが欲しい」という要望を聞き出し、「じゃあ、こんな機能が必要ですね」「こういう設計にしましょう」と、システムの全体像を決める「監督」や「設計士」の役割です。

文化祭の「制作・大工」:プログラマー

設計図ができたら、いよいよ「お化け屋敷」や「神輿」を作る人たち(大工さん)が必要です。 設計図通りに、木材を切り、釘を打ち、色を塗ります。

これが「プログラマー」です。 SEが作った設計図(仕様書)に基づき、プログラミング言語という「道具」を使って、実際にWebサイトやアプリの機能を作り上げる「職人」です。

文化祭の「広報・営業」:IT営業やWebマーケター

どんなに素晴らしい出し物を作っても、お客さんが来てくれなければ意味がありません。 「こんな面白いことやりますよ!」とビラを配ったり、SNSで宣伝したり、協賛金を集めてきたりする「広報・営業」担当が不可欠です。

これが「IT営業」や「Webマーケター」、「ITコンサルタント」です。 「ウチの技術を使えば、御社のこの課題を解決できますよ!」と提案したり、Web広告やSEO(検索エンジン最適化)を使って、作ったサービスを世の中に広める仕事です。


「文系だから無理」は、あまりにもったいない誤解

どうでしょう? 文化祭に「大工仕事(プログラミング)」以外にもたくさんの役割があったように、IT業界にも多様な仕事があることがイメージできたでしょうか。

特に「企画・設計(SE)」や「広報・営業(IT営業・マーケター)」は、むしろ文系出身者の強みである「人と話す力」「文章で伝える力」「課題を見つける力」がそのまま活きる分野です。

私の大学の同級生にも、高校の文理選択で「文系」を選んだ友人がいます。彼はまさに、文系で培った「人の行動心理を考える力」や「伝わる文章を書く力」を活かして、大学に在学しながらWebマーケターとして副業でしっかり稼いでいます。

彼を見ていると、IT業界で活躍するのに「文系だから」という壁はまったくないと実感します。

IT業界の主な4つの分類とビジネスモデル

「IT業界」と一口に言っても、実はいくつかのカテゴリーに分かれています。 就職活動や転職活動をする際は、この違いを知っておくと「自分がやりたいこと」と会社のミスマッチを防げます。

1. Web・インターネット業界

  • 代表企業: Google、LINEヤフー、楽天グループ、サイバーエージェント、メルカリなど
  • 特徴: 私たち個人ユーザー(BtoC)向けのWebサービス(検索エンジン、SNS、ECサイト、ゲームアプリなど)を自社で開発・運営しています。スピード感が早く、比較的新しい文化の企業が多いのが特徴です。

2. ソフトウェア・ハードウェア業界

  • 代表企業: Microsoft、Apple、ソニー、パナソニックなど
  • 特徴: パソコンやスマホ本体(ハードウェア)や、その中で動くOS(Windowsなど)、特定の業務ソフト(Word, Excelなど)を作って販売しています。

3. SIer(エスアイヤー)業界

  • 代表企業: NTTデータ、富士通、日立製作所、野村総合研究所(NRI)など
  • 特徴: 「System Integrator(システムを統合する人)」の略です。主に企業(BtoB)から「ウチの会社の経理システムを作ってほしい」「銀行のATMシステムを新しくしたい」といった大規模な依頼を受け、システム開発を丸ごと請け負います。

4. 情報処理サービス業界

  • 代表企業: アクセンチュア、PwCコンサルティング、SCSKなど
  • 特徴: ITを使った経営戦略の相談(ITコンサルティング)や、膨大なデータの分析、システムの運用・保守などを専門に行います。

文系出身者が輝く!IT業界の主な職種ガイド

IT業界には、理系・文系問わず活躍できるフィールドがあります。ここでは代表的な職種を「開発系」と「ビジネス系」に分けて紹介します。

職種1:エンジニア系(開発・技術職)

いわゆる「技術職」ですが、文系・未経験から目指す人も非常に多い分野です。

  • SE(システムエンジニア): お客様の要望を聞き出し、システムの「設計図」を作ります。技術知識はもちろん、高いコミュニケーション能力や論理的思考力が求められます。
  • プログラマー: SEの設計図に基づき、コードを書いてシステムを形にします。モノづくりが好きな人、パズルを解くのが好きな人に向いています。
  • インフラエンジニア: サーバーやネットワークなど、ITシステムの「土台」を支えます。安定稼働を守る「守護神」のような存在です。

職種2:ビジネス系(非・開発職)

こちらは、文系で培ったスキルを直接的に活かしやすい分野です。

  • IT営業: 自社のITソリューション(システムやサービス)を使って、お客様の課題をどう解決できるかを提案します。「モノ」ではなく「課題解決」を売る、高度な提案力が求められます。
  • ITコンサルタント: 企業の経営層に対し、「ITを使ってどう経営課題を解決するか」を助言します。ロジカルシンキングと業界知識が武器になります。
  • Webマーケター: WebサイトやSNS、広告を駆使して、自社サービスを世の中に広め、集客します。データ分析と企画力が求められます。
  • Webディレクター: Webサイト制作の「現場監督」です。デザイナーやエンジニアをまとめ、プロジェクトの進行管理を行います。

まとめ:IT業界とは「あなたの強み」を活かせる場所

この記事では、「IT業界 とは何か?」という疑問について、文化祭のたとえ話を交えながら、その全体像と具体的な職種を解説してきました。

  • IT業界とは、情報技術で世の中の「不便」を解決する業界である。
  • 文化祭のように、企画、設計、制作、広報など多様な役割(職種)がある。
  • 「文系だから」という理由で諦めるのは早い。むしろ文系の強みが活きる仕事(営業、マーケ、SEなど)も豊富にある。

IT業界は、これからも社会の中心であり続ける、将来性の高い分野です。 もしあなたが「今のキャリアに悩んでいる」「何か専門性を身につけたい」と思っているなら、IT業界は最高の選択肢の一つになります。

今すぐできる「最初の一歩」

「とはいえ、何から始めれば…」と迷うかもしれません。 大切なのは、まず「小さく触れてみること」です。

  • Progate(プロゲート)などの無料学習サイトで、HTML/CSS(Webサイトの見た目を作る言語)に触れてみる。
  • IT系ニュースアプリ(NewsPicksなど)をダウンロードして、毎日5分だけ最新トレンドを眺めてみる。
  • 大学のキャリアセンターや転職エージェントに登録し、「IT業界未経験可」の求人を眺めてみる。

難しく考える必要はありません。「ちょっと覗いてみる」くらいの軽い気持ちで、IT業界への扉をノックしてみてください。 そこには、あなたが思っている以上に、エキサイティングで可能性に満ちた世界が待っていますよ。

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