【いまさら聞けない】クラウドとは?大学生向けに身近な例でわかりやすく解説

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スマホで撮った写真をGoogleフォトにバックアップしたり、Spotifyで音楽を聴いたり、Netflixで映画を観たり、大学のレポートをGoogleドキュメントで共同編集したり…。

実は、あなたはもう毎日当たり前のように「クラウド」を使っています。

しかし、「クラウドとは、一体何?」と聞かれると、「うーん、インターネット上のどこかにある、便利なやつ…?」と、言葉に詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。

大丈夫です、その感覚は全くおかしくありません!この記事では、「いまさら聞けない」と感じている大学生のあなたのために、クラウドとは何か、その正体をわかりやすく、私たちの身近な生活と結びつけながら解き明かしていきます。

この記事を読み終える頃には、クラウドの仕組みがスッキリ理解でき、なぜ現代社会に不可欠なのか、そしてそれがあなたの将来にどう関わってくるのかが明確になっているはずです。

クラウドとは「超ハイテクなレンタルサービス」である!

クラウドとは何か?一言でいうと、「インターネットを通じて、必要な時に必要な分だけ、コンピュータの機能やデータを借りられるサービス」のことです。まさに「超ハイテクなレンタルサービス」と考えると、非常にわかりやすくなります。

「クラウド以前」の世界を想像してみよう

クラウドがなかった時代を想像してみてください。

  • 写真やレポートの保存: パソコン本体のハードディスクや、USBメモリ、外付けHDDに保存するのが当たり前でした。もしパソコンが壊れたり、USBメモリをなくしたりしたら、データは全て消えてしまいます。
  • 音楽を聴く: CDショップでCDを買い、パソコンに取り込んで、スマホや音楽プレイヤーに転送していました。
  • ソフトウェアの利用: 家電量販店で箱入りのソフトウェア(OfficeやPhotoshopなど)を買い、CD-ROMを使って自分のパソコンにインストールしていました。

これらは全て、データやソフトウェアを「所有」する考え方です。

「クラウド以後」の世界は「レンタル」が常識に

ここでクラウドの登場です。GoogleやAmazon、Microsoftといった巨大企業が、超高性能なコンピュータ(サーバー)や巨大なデータ保管庫(ストレージ)を世界中に設置し、「うちのコンピュータの能力、インターネット経由で貸し出しますよ!」と始めたのがクラウドサービスです。

  • 写真やレポート: GoogleドライブやiCloudに保存すれば、スマホでもPCでも、どの端末からでもアクセスできます。自分のPCが壊れてもデータは安全です。
  • 音楽: SpotifyやApple Musicに月額料金を払えば、何千万曲もの音楽が聴き放題です。CDを「所有」する必要はありません。
  • ソフトウェア: Microsoft 365やAdobe Creative Cloudを契約すれば、常に最新版のソフトを様々なデバイスで利用できます。

もうお分かりですね。クラウドとは、データやソフトウェアを自分の手元で「所有」する時代から、インターネットの先にある誰かのコンピュータから「レンタル(利用)」する時代への大きな転換点なのです。 (ちなみに、「クラウド(雲)」という名前ですが、データは本当に雲の中に浮いているわけではなく、世界中にある巨大なデータセンターという物理的な施設に安全に保管されています。)


実は3種類ある!SaaS, PaaS, IaaSの違いを「ピザ」で理解しよう

クラウドサービスは、その「レンタルの範囲」によって、大きく3つの種類に分けられます。それが、よく聞く「SaaS(サース)」「PaaS(パース)」「IaaS(イアース)」です。

専門用語に聞こえますが、これを「ピザを食べる方法」に例えると、驚くほどわかりやすく理解できます。

SaaS (Software as a Service) = レストランでピザを食べる

完成品のソフトウェアを、そのままサービスとして利用する形態です。

ピザの例え: レストランに行き、席に座ってピザを注文するだけ。調理場のことも、オーブンのことも、食材のことも一切気にする必要はありません。ただ美味しいピザを食べるだけです。

  • 身近な例: Gmail, Google Drive, Spotify, Slack, Zoom など
  • 特徴: 大学生を含め、最も多くの人が日常的に利用しているクラウド。すぐに使える完成品サービス。

PaaS (Platform as a Service) = デリバリーピザを家で食べる

ソフトウェアを動かすための土台(プラットフォーム)をレンタルする形態です。主に、Webアプリなどを作る開発者向けのサービスです。

ピザの例え: ピザのデリバリーを頼む状況。ピザそのものはプロが作ってくれますが、食べる場所(家)やテーブル、飲み物は自分で用意します。

  • 身近な例: Google App Engine, Heroku など
  • 特徴: 開発者は、面倒なサーバー管理などを気にせず、自分のプログラム開発に集中できる。

IaaS (Infrastructure as a Service) = 自宅のキッチンでピザを焼く

サーバーやネットワークといった、ITシステムの根幹(インフラ)をレンタルする形態です。最も自由度が高い分、専門知識が必要です。

ピザの例え: スーパーで小麦粉やチーズ、トマトソースを買ってきて、自宅のキッチンとオーブンでピザを自作する状況。調理器具も調理方法もすべて自分の自由ですが、手間も技術も必要です。

  • 身近な例: Amazon Web Services (AWS), Microsoft Azure, Google Cloud など
  • 特徴: 企業のITシステムの基盤として広く利用されている。自由自在にIT環境を構築できる。

なぜ今クラウドが常識?大学生の学びとキャリアへの影響

では、なぜクラウドとは、現代の大学生にとって「常識」と言えるほど重要なのでしょうか。

文系・理系問わず、すべての大学生に関わる理由

あなたが将来どんな業界に進むとしても、クラウドサービスを全く使わない企業は、もはや存在しないと言っても過言ではありません。 社内の情報共有にSlack(SaaS)を使い、顧客管理にSalesforce(SaaS)を使い、会社のシステム基盤をAWS(IaaS)で構築する…というのが当たり前の時代です。

クラウドとは何かを理解していることは、「現代のビジネスがどう動いているか」を理解することに直結します。これは、IT業界を目指す人だけでなく、すべての大学生にとって必要なビジネスリテラシーなのです。

特にIT分野を目指す大学生にとっては「必須知識」

ITエンジニアやWebデザイナーなどを目指す大学生にとっては、クラウドの知識はもはや「知っていて当たり前」の必須科目です。 クラウドのおかげで、昔のように何百万円もするサーバーを買わなくても、個人が気軽にWebサービスを立ち上げられるようになりました。就職活動で企業の人と話す際にも、AWSAzureGoogle Cloudといった主要なクラウドサービスの名前を知っているだけで、会話の解像度が全く変わってきます。

【最初の一歩】まずは自分の身の回りの「クラウド探し」をしてみよう

難しく考える必要はありません。まずは、あなたが普段使っているスマホアプリやWebサイトを一つ選び、「これはSaaSかな?」「このサービスは、裏側でAWSみたいなIaaSが動いているのかな?」と考えてみてください。 この「クラウド視点」を持つだけで、世の中のITサービスを見る目がガラリと変わるはずです。

まとめ

今回は、「いまさら聞けない」と感じていた大学生に向けて、「クラウドとは何か」をわかりやすく解説しました。

  • クラウドとは、データや機能を「所有」から「レンタル」に変えた、超ハイテクなレンタルサービス。
  • クラウドには、レストランで食べるピザのような「SaaS」から、自作する「IaaS」まで3種類ある。
  • クラウドの理解は、現代のビジネスを理解するための必須教養であり、特にIT業界を目指すなら不可欠。

新学期が始まった今、新しい知識を身につける絶好の機会です。

この記事を読み終えたら、ぜひあなたが毎日使っているお気に入りのアプリ(例えばInstagramYouTube)について、「このアプリがクラウドで実現していることって何だろう?」と考えてみてください。

その小さな問いが、あなたのITへの理解を深め、未来の可能性を広げる大きな一歩となることを、心から応援しています!

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